「パーマやストレートなどの形を変えるメニューは
確かな技術と経験、そして高品質の薬剤選択がとても重要です」
こんにちは、代表の喜早(キソウ)です!
belog chez vousで意識をしている施術についてぜひご覧になっていただけたらと思います
パーマをかけたのに緩すぎたり垂れすぎてしまう事ってありませんか?
パーマをかけたらバサバサになったりすることってありませんか?
パーマをかけたら左右のかかり具合が違っていたりしませんか?
パーマ中の液ダレに不快感を感じませんか?
それにはいくつか原因が考えられます。
・薬剤の選定が適切ではない
・ロット選定が適切ではない
・時間設定が適切ではない
・髪の中でも箇所によって質が違うのを読み取れていない
・髪自体に栄養が無くハリやコシが出ない
・巻くスピードが遅い
・履歴を読み取れていない
・二人で施術をする
・頭皮に液をかけてしまっている
簡単に言えば知識と経験と技術不足。。
そして
パーマのかけ方が
お客様一人一人に合っていないからです!!!
パーマやストレートってとても難しく、
髪質を見極める事や、施術を極めていく事は美容技術の中ではとても難しいと言えます。
形を変えるものであるからこそ
いろんな事故も起こるんですよね。
元々の髪質は?
長さは?
カラーをしている髪には?
パーマをしている髪には?
ストレートをしている髪には?
その回数は?
手触りは?
状態は?
診断をしなくてはいけない事がたくさんあるのです。
以前、こんな事故もあり、ネット上を賑わしたお話です。
↓
美容室で髪の毛をチリチリにされた女子高生が涙の訴え
別サロンの話で恐縮ではございますが
絶対に気を付けなくてはいけない事例です。
美容道として本当に悲しいお話ではあります。
こちらの美容室を擁護するわけではないですが
正直なところどれだけ経験を重ねていてもこのような事はありえますし
髪質の診断を読み取れない事はありえます。
そうならないためにも
僕たちは、見た目、水分量、手触りのチェックはもちろんのこと
実際の薬剤反応も確かめるために、縮毛矯正の時などは髪の毛を数本切り取らせていただいて薬剤の反応をチェックいたします。
パーマの際も同様に、危険性の高い髪にはチェックさせていただいております。
そして、お客様からヒヤリングにて履歴を伺っています。
特にこの
「お客様からのヒヤリング」ですが
お客様自身も、
各美容室でどんな薬剤で施術されているかなどはわかるはずもなく
また、
技術的な髪への負荷も定かではありません。
例えば
「硫酸銀」などが含まれている薬剤で染めたりしていると
次の薬剤が加わった時には髪が緑色に変色したり、髪の内部で小爆発を起こしてしまうこともあるそうです。
こういう事例がある事を知っていても、見た目では判断しきれない事もあるのです。
黒染めしていたりすると見た目が健康に見えることもありますしね。。
事故になってしまってから気がついたりするものです。
こうなるととっても未知数なんですよね。
髪の内部で起きてしまっていることは触診でもヒヤリングでも細部まではわからない。
きっと世界中の美容師が思うことは同じで、
「お客様の髪をボロボロにしたいわけがない」
絶対にそうなんですよね。
だけど現実として起きてしまう。
極端な話
トランプでダウトが回ってくるかのように、前回の美容室での施術が限界地点の場合は少しの薬剤反応でボロボロになってしまうことがあるのです。。
それは医療の現場でもよく聞く事故ですよね。
こういったことが無くなっていくためには、薬剤の品質を守ることや、施術レベルを業界全体で高めていかないといけません。
その改善の一つとして
僕たちとしては、
使用薬剤や施術をこういった場所で開示していく事だと思います。
医療で言えば
「どのような効果のお薬を処方してもらったのか?」
ネット検索すればすぐにわかりますよね。
飲み合わせまでわかります。
そういった開示をしていかないと事故は減っていかないのでは?
と感じています。
このような事故がサロンでもないように
僕たちの取り組みとしてご紹介させていただきます。
長くなりますが是非これからの髪のためにも一読していただけたらと思います。
belog chez vousが取り組んでいる大事なこと |
・薬剤の選定は髪質に合うものを取り揃えておくこと
「薬剤がどれだけ揃っているか?」
同じメーカーの中でも強さの種類がいくつもあります。
belog chez vousでは9種類の薬剤を使い分けています!
ストレートの薬剤も同じく8種類も取り揃えています。
トリートメントや調合を含めるとその何倍にもなっていきます。
一つ一つの特徴を活かし、髪質と履歴に合わせた処方を行える体制を整えています!
ここまで取り揃えているのはかなり珍しいと思いますね。
取扱製品にも記載しておりますが
「アルカリダメージゼロ」という画期的な製品をメインに使用しております。
アルギニンという成分を聞いたことがある方はたくさんにらっしゃると思うのですが
アミノ酸の一種であるアルギニンのみで髪にアルカリ性の持つ効果を与えています。
成分の事を語るとマニアックになりますので割愛させていただきますが、
このアルギニンは高価格の成分になりますのでアルギニンオンリーで作られている薬剤はこちらのメーカーしかございません。
他にも「卵殻膜」という成分が入っている事で髪の治癒を同時に行っていく事ができるそうです。(「卵殻膜 傷 」でぜひ検索してみてください)
こういった薬品にはとてもコストがかかりますが、belog chez vousでは常にお客様にとって最善の薬剤を取り揃えていく事に力を入れています!
・ロット選定を見直すべき
こちらパーマの時に使用するロット↓
パーマデザインを作る際、僕から見るとどこの
美容室もロット選択が太いです。
大きなカールを作ろうとするからでもあるのですが…
例えば
500円玉サイズのカールをつけようとした時をイメージしてください。
500円玉サイズのロットで巻いたとして、緩くなることはあっても
500円玉より強くカールがつくことはありません。
その大きさの円よりも小さな円になることはないのです。
ロット通りにかかればよいのでしょうが…
実際はそれもまた問題なんです。
パーマのかかりを確かめるためにテストを途中でしますよね?
狙ったカールよりも
「あれ?まだかかりが弱いな…」と感じた美容師はどうするでしょうか?
そうです、
「時間を長くおく」
この判断がスタンダードになります。
しっかりかけるために時間を長くおくことになります。
下手したらさらにまた薬剤を塗布することもありえます。
それによってしっかりかかるとも言えないのが実際のところですが、
弱いかかりとわかっていて仕上げて行くわけにもいかないですからね。。
てことは当然、
薬剤の放置時間が長いほど髪はさらに負担がかかります。。。
これが
最も美容室で多い負担なのでは?
と感じております。
薬剤云々よりも
パーマのかけ方がそもそも負担大!!
僕たちとしてはそこを一番に研究を重ねてきています。
細いロットでかけるべき!
僕たちは
初めから細いロットでかけていきます。
細いロットにはメリットがこんなにも多い。
・優しい薬でかけられる
・カールの強さがコントロールしやすい
・短時間で施術が進む
・無駄な放置時間がなくなり髪にもお客様にも負担がなくなる
・巻く本数が少なくて済む
・コシが生まれダレてしまうことが避けられる
・長持ちしやすい
・家で再現しやすい
このように
負担が少なくなることで髪は最小限の負担で済みますし
デザインも描きやすいのです。
しかしこのようなことを美容師の方と話すとかなり驚かれますね。
理想論としては理解してくださるのですが
僕たちの選定は美容師さんの想像している以上に細いからです!!
そうなんです。
難しいんですよね。
薬剤や技術ってどんな場面でも「強弱」ってのが重要で
例えば接着剤
ノリを大量に使ってもアロンアルファの1滴にはかないません。
体の事もそう
健康は継続的な生活習慣で得られますし、風邪をひきにくい身体となります。
しかし急激な頭痛などの際には「頭痛薬」を飲みますよね。
健康食品を食べて治るわけではありません。
話はそれますが、継続的な健康毛を作るにはとにかく優しい薬剤の使用
そしてデザインをしっかり作るには細いロット(強いロット)で狙っていく事がハイパフォーマンスにつながります。
それを実現するには徹底した研究と知識が必要になります。
デメリットとしては
「探求心と経験値が必要」。
理屈上はメリット多いのですが、なかなか浸透しきれていない現状でしょう。
細かい技術説明は割愛いたしますが、
パーマを数回とかける度にその差は歴然としてきます事はご想像通りだと思います。
パーマやストレートはかけるほどに質感が悪くなりますからね。。
できる限り髪をイジメないことが重要なんです!
・髪の中でも箇所によって髪質が違うのを読み取るべき
これも良くありがちな問題です…
髪は箇所によって素質が違います。
前髪と襟足では全く違いますし
トップと後頭部、左右、全て髪の素質が違います。
その辺りもしっかりと見極めていかないといけません!
お客様によっては
襟足の薬、トップの薬、前髪の薬、サイドの薬とを変えないとバランス良くかからない方もいらっしゃるほどです!
薬は変えないにしても、ロットや巻き方のコントロールは絶対に必須です!
・髪自体に栄養が無くハリやコシが出ない方には
過去の履歴が原因だったり、髪質本来の強さがなかったりと理由は様々ですが、
髪に栄養がなければパーマはかかりません。
構造的にパーマのかかる素質を持っていない方もいらっしゃります。
その為にbelog chez vousではハリとコシを与えるために高品質の栄養素を入れながら施術をしていますが…
多少の改善は見られますが、やはり、傷んでしまった髪を治療していくよりも、
それまでの施術でダメージを与えないことが最大の改善と思います。
技術面では、弾力を持たせる方法としても、先ほどのロットの選択はとても大事な方法です!
やっぱりロット選定が要かな。
・巻くスピードをとにかく早くする
僕としては、これが一番美容師の責任として絶対に鍛えていかないといけないことと思います。
薬剤に関してはメーカーの企業努力に頼る形になりますが、
技術面に関しては美容師の裁量一つで大きく変わるものです。
特に巻くスピードに関しては言い訳の効かない事項ではないでしょうか。
最近ではユーチューブなどのパーマやストレートの動画が見受けられますが
僕たちと比べて3倍から5倍ほど遅く感じます。
遅くなればなるほど、最初に巻いた箇所とのタイムラグができますし、左右に関してもかなりの差を生むことになります。
巻き始めから15分かかったとしたら?
最初のロットは15分も経っていることになります。
その箇所が襟足からであれば
きっと襟足がパサつきの原因になってきますよね。
特にロングの場合、襟足の毛は一番長さを見せている箇所ですから
毛先のダメージに直結してくる箇所です。
仮にトップから巻き始めたとしたら、
トップ毛は一番柔らかく弱い毛ですから
表面のパサつきの原因に直結してしまいます。
このように箇所によっても様々な役割ですし
薬剤一つ、スピード一つで大きく変わることを知っていただきたいなとおもいます。
とにかくスピーディに!
全て巻き終えるまでに5分前後で終えることが鉄則です!
スピードを上げるといっても雑になったらダメです!
心がけていることは
・手の軌道をシンプルに
・体の動きを固定
・ロットの本数を最小限にする
(これもロットが細いからこそ実現できることです)
・2人で施術しない
belog chez vousでは
全てスタイリストが1人で巻きます。
先ほどのスピードにもありましたように
2人がかりの方が効率は良いのでしょうが
巻いているときの
引っ張り具合、薬剤の塗布量、巻く角度、デザインの構成。
様々な点からデメリットが多くありますので
全て1人で巻くようにしています。
ストレートの塗布に関しても同じくです。
塗りムラはとても危険です!
それも含めて
スピードにはこだわりを持ち、
最速のためのトレーニングを絶やさぬようにしております。
・履歴を読み取るために
これも先ほどご説明致しましたが
本当に難しい事です。
パーマやストレート、カラーに関しましては
サロンジプシーにならず、同じお店でかけることをお勧めしますね。
どこのサロンも同じだと思うのですが
たとえ1回目でイマイチな仕上がりだとしても、その方の履歴はサロンで管理していくと思います。
僕たちは必ず履歴の管理をしていますので、前回の仕上がりと照らし合わせ、より良い選択をさらに高めていくことをしています!
僕のお客様の中で例え100回目のご来店だとしても
必ず現状の変化を見て常にカスタマイズさせていただいております。
慢心は危険です。
ストレートのかかりの反応が少し変わってきたな?
と感じたらすぐさまカスタマイズしています。
白毛の数が変わってきたり、髪質が変わってきたり、
ライフスタイルの変化もありますよね。
髪はいつも変化するもの。
それに合わせてシビアに見極めています!
それが可能になるのも
「履歴」です。
ご新規様にはそのリスクが高いです。
薬剤施術の際には是非とも時間に余裕を持ってご来店いただきたいのと、
これから先をよりよくしていくために
一回だけではなく、二回、十回と髪のためにも
ご一緒に髪の事を見つめてあげていただけらなと思います。
それにお答えしていくのも僕たちの責任ですし
美容室ジプシーが一番髪を傷める原因だなと
最近の時代の流れにとても危惧しております。
僕の所には日本全国や世界中からご来店いただくことが多いのですが、
通えない方もたくさんいらっしゃいます。
その際にはラインなどでアドバイスさせていただいております!
いつでも何なりとご相談ください!
・頭皮に液をかけてしまっている
belog chez vousでは、
液体を使用せず
泡による施術を行っております。
それにより、頭皮についたり液ダレは最小限に抑えられております。
浸透性も高まりますので、パーマのかかりにもとても効果的です。
あと、
すごく問題に感じるのが
「加温機の使用」です。
こちらはカラー編の事でブログにも書きました!
パーマやストレートにも言えることですので是非ご参考にしてください!
・美容室の加温機は必要なのかどうか?
美容業界の七不思議のひとつ
「加温機の使用」
あれ、絶対にない方が綺麗に染まり、頭皮にも髪にも負担がなく済みます。
https://kisou.hair-belog.com/0blog/0blog151028jk.html
温める事によってムラができる事は容易ですし、熱によって髪への負担も増します。
また、
お客様の人数分の加温機を装備しているわけでもないですから
加温機待ちもありえるのです。
それだけでも
オーバータイムですよね。。
もう一つ付け加えると
スタッフ数が少なかったりするだけで
放置時間はムラになりがちです。
お流しするタイミングが合わない事で
ロットを付けたまま放置されたことのご経験ある方はたくさんいらっしゃるようです。
少数サロンだとよく起こりがちです。
とてもシビアな髪質の場合
一発でチリチリになります。
belog chez vousはとにかく流しのタイミングはシビアに見ています。
スタッフが全員お客様のタイム管理ができるようにバックヤードでシステム化されています!
やはりこういったメニューの施術にはチーム力がとても大事ですし
全員が同じレベルの知識と技術を身につけているからこそ成し遂げられています!
今回ご説明させていただいた内容は
施術に関する事でしたが、
パーマやストレート、カラーなどの薬剤系の施術には気をつけなくてはいけないことがたくさんある事を是非知っていただきたいと思います。
そして
髪を傷めるメニューだからこそ、そこの改善は必須ですし
絶対に理想のデザインに辿り着かなくてはいけません!
一番求められているのはデザインだということ!!
それがあるからこそ
パーマやストレートをかけるわけですよね!
家での扱い方も含め
素敵なデザインが生まれるように
デザインセンスも磨き続けていきます!
最後に、
過去にトラウマを抱えているお客様が多いかと思いますが
おかげさまでbelog chez vousは
パーマのお客様の比率がトップレベルです!
これによって経験も蓄積されていきますので
このようなシビアな見解を述べさせていただいております。
パーマがうまいサロンとは?
上記のような事を日々高めながら研究していくことですよね!
そして
ここをご理解していただきたいのですが、
最初にありました「女子高生の髪がチリチリになってしまった」お話のようなケースはいくらでもありえます。
そういった可能性や、リスクの高い髪のコンディションの際には
しっかりとご説明して施術をお断りさせていただきます。
そこからまた改善に向かう案をご提案させていただきますので、何卒ご理解よろしくお願いいたします。
慢心せず
お客様の大事な髪を扱うものとして
日々研究を重ねていく事をお約束いたします。
施術例
髪が軟毛のマヤちゃん。
海外でパーマをかけてかなり傷んでました。。。
緩やかなパーマがご希望だったのですが
髪が柔らかいのとダメージが激しくてかかりが綺麗じゃなかったんですね。
先ほど説明させていただいたように
かなり細いロットで巻いています。
普通ならこの3段階は大きめで巻くと思います。
で
泡で施術
頭皮はもちろん、首に流れることも防げます。
で
仕上がり
カットもして
なんとかよくなりましたね!
もう一人の参考例↓
ビフォアの写真は無かったのですが
同じ内容の施術をしてみました
こちらのアヤちゃんはいつも通ってくださっているお客様。
トリートメントをいつもされているからであり
ダメージレスの薬剤で施術をしているからこそです。
やはりコンディションが良いと仕上がりも違ってきますよね!
今一度ここを知っていただきたい。
髪は一度でも激しい損傷をおかしたら、生え変わるまでは治ることは無いです!
とにかく髪は育てていく事!!!
傷まないようにしてあげる事!!
美容室ジプシーにならない事!!
事故が起きるのは、美容室どうしで爆弾ゲームをやり合っているからでもあるのです!!
ロングなら入れ替わるのに5年です。
ケアを続けてみてください!
ちなみに
パーマを巻いているときのスピードはこんな感じ↓
(無加工です)
スタッフが周りにいますが、1年生にパーマの指導のために教えています!