美容師　喜早純也　の個人メディアです。

「芸能人の髪形にチャレンジシリーズ�C　小野さん編」

好評をいただいています
スタッフカットの技術公開


今日はスタイリストの小野君をカットしました！


ビフォア―の小野君は
４か月前にカットしてかなり伸びてしまいました。

belog chez vousリニューアルのため、カットする暇がなかった感じです。。


かなり崩れてしまったので












男性のカットは、基本的にショートです

ですから
きっちりとシルエットコントロールが必要となります。

belog chez vousの切り方はかなり独特で
男性のコンプレックス解消のために生み出されたカット方法になっています。


例えば

通常使用される
髪を止めるクリップ



男性のカットでは一切使用しません。


日本人の頭は「ハチ」が張っていて大きく見えやすいですから
クリップを使ってしまうことで
「ハチ」が、より強調したヘアスタイルのなってしまい
結果的にシルエットが崩れやすくなり
もちの悪い結果になります。

詳しく書くと難しくなりますので割愛させていただきます！

ショートカットの技術は
いかにして髪でシルエットをコントロールし、持ちを良くしていくか・・・

彫刻的なセンスが要求されます！！

詳しくお知りになりたい方は、ぜひご質問ください！


で、

小野君のカット

シャンプーが終わり
ベースを切らせていただきます！


小野さんは子供のころから
前髪がブイ字になっていたらしく

こんな感じ↓


本人としては、ハリウッドスターみたいで気に入ってるみたいですが・・・




一般的には気になる方も多いと思いますので

そこのところも技術でカバーしていきたいと思います。



で、
小野さんの要望としては



中村獅童ぐらい短くしたい


短くしてしまうとブイ字が目立ちますし

長ければ、隙間からも目立ってしまいます。

要望と、今後のいろんなスタイルを楽しめるように
技術でうまくコントロールしていきたいと思います。


でわ
どのようにしてコントロールしていくか・・


まず、しっかり角を修正していきます。



男性のショートは骨格と癖や髪質がダイレクトに影響しますから

この時にしっかりと構築していくことが大切です。

ある意味フリーハンド的な発想で
頭皮の形を生で感じ、手を動かしていくこと。


僕の教育のたとえでこんな話をします。

料理を作るとき
レシピから入らず、素材から入ること！

それは、
例えばキャベツを使った料理をするとしたら

レシピに入る前に
まず、キャベツの味を確かめること。

春であれば、冬の間しっかりと味をつけた甘く柔らかいキャベツ

甘くて柔らかいから、火を通すのはさっとしてしまおう。
お砂糖などの甘味は減らして、素材の甘さを尊重しよう。

それこそ、メニュー自体を変えて、生で食べようなど。

逆に、固くて芯があるキャベツには、煮込ませて味をしみこませよう！

てな具合に
素材を感じたうえでレシピを変化させていく

いわゆる
マニュアルが先にあるのではなく
お客様の素材と要望から答えを出していくこと！

これがbelog chez vousのベースにある考え方です！


てなぐあいで
今回の小野君の素材をチェックしながら進行していきます！



全体を切ってから
ブイ字の角度の始まりを確認します




ココの分岐点を把握していくことが一番大切になります

ココさえ理解してしまえば、あらゆるスタイルのご提案が生まれてきます。








ブイ字の部分にハサミを入れます



動きはまだ出していませんが
濡れていても隙間が生まれないようにしておくことが大切です。
(濡れると隙間が生まれやすいからです）



いびつだった頭の形を
角のない、丸い感じにしてあげておきます


ここから
デザインのためのカットをしていきます


belog chez vousでは
スタッフのカットをするたびに必ずテーマを決め
いつも解説しながら切っていきます。

こんなことを16年続けながら今に至ります。

そこそこ長く美容やっていますが
カットは奥深しいものがあり、まだまだ可能性があります。

必ず、もっともっとうまくなっていくことを約束します！


みんなで気合い入れてがんばろうね！！


でわ
小野君完成です！！！


ベリーショートでかっこよく決めました！！



顔もシャープに見えて




小野さん！

かっこいいですね！！

まさにこれです！

ー プロフィール ー

1977年生まれ 喜早 純也 belog chez vous代表。
2008年よりbelog を設立。2013年にはbelog chez vousの名で拡張リニューアル。
代官山・恵比寿においてトップサロンとして牽引中。
撮影からサロンプロデュース、シャンプー＆トリートメント製作、へカタログ出版、教育、美容師としてもコンテストなど数々の名誉を受賞し、あらゆるジャンルをマルチにこなす。サロンホームページ、こちらのホームページもすべて自己プロデュースで製作。　
自分の声と自作のみで表現することに徹底し、お客様に「正直な生の声」として信頼をいただけることに努力しています。
技術では一人一人の髪質や骨格、ライフスタイルに合わせた独自のオートクチュールカットで、出会えた全てのお客様に満足と発見をお約束するスペシャルスタイリストです。