「美容室の加温機は必要なのかどうか?」
美容室において頭の上で温める加温機について↓
「あれって必要なんですか??」
と聞かれることがよくあります。
実際、 belog chez vousでは使用していません。
それはずばり、、
使用しない方がいいからです!
当社も5年前までは使用していました。
その時は「使用するべきなんだ」 という認識のみで取り扱っていました。
僕が美容師始めたころから常にそばに合ったものですから、
何も疑わずにそのまま使用していました。
マニュアルなどを見て
「温めるという作業により、薬剤の促進効果を与えている。」と思っていました。
それが無いと不安で、使用しないと
カラーは染まらないのではないか?
パーマはかからないのではないか?
その疑問にテストする気すら起こらないくらい、その存在に信頼していました。
たとえ、お客様に「暑い!!」と言われようと
たとえ、お客様に「染みる!!」と言われようとも
それでも仕上がりのためには必要と信じていました。
自分の頭を染める時でも、染みても暑くても加温してましたしね(笑)
薬剤メニューには「当たり前」になっていたわけですね。
で
そんなあるとき、
そもそも必要ないんじゃないか??
と
なんとなく思ったのです。
そう、なんとなくなんです。
今思うと、どんなことにも起こりうる事実ですよね。
普段当たり前にしていたことが、今思えば必要ないんじゃないか??
と気がつかされることってとても多いと思います。
で
使用をしないことに勇気を出してみた結果。
カラーに関しては
・お客様の色持ちが良くなった。
・色の発色のムラが以前よりなくなった。
・髪全体に、「安定して」薬剤浸透が起こってることを実感した。
・放置時間は変わらずに発色することに気がついた。結果時短になった。
パーマに関して
・かかりのムラがなくなった。
・ダメージの進行状態が髪全体として安定した。
・パーマの持ちが良くなった。
・今までよりも時間が短縮された。
「暑いや、染みる」などが改善されるのはもちろんですが
まさか
仕上がりや時間までが短縮されるとは思わなかったです。
いいことばかりじゃないか!!!
その結果に対して、それなりに分析しました。
頭には地熱があります。空間にも熱があります。
その条件を、加温機側の温度に優先させて促進させていくのですが
遠赤外線だとかなんだとか言ってみたところで
くるくる回ってる機械から放つ熱では、頭の表面ばかりが熱くなり
襟足やサイドの箇所はさほど熱がいきわたりません。。
手で触れば実感。。
頭って、頭の部位による温度の違いって結構あり、その部位によって明るくなりやすかったり、部位ごとの髪質によっても発色の仕方は異なってきます。
例えば
襟足などは明るくなりにくかったり、こめかみは明るくなりやすかったり
表面の髪質は弱かったり、その個所箇所での髪質対応の仕方が異なってきます。
その条件下で美容師として出来ることとは、その個所の塗り分けをしたり時間差や塗布量でコントロールしていきます。
その過程の中で、加温機の存在が「その過程」にプラスされていたと思うのですが、
よくよく考えても、先ほど申し上げた個所箇所のコンディションとは反比例していく作用となっているわけです。
(それを熟知し加温機を最大限活用されてる加温機スペシャリスト美容師さんには否定発言して申し訳ないっす。僕の負けです。)
表面の毛は傷みやすい
襟足は固くて染まりにくい
(これはホルモンの関係上、髪質自体の強度が異なっています)
おさらいします。
加温機は表面ほど熱が高まり、内側ほど熱は伝わらない
ということは、
表面ほど明るくなり内側ほど暗くなる。
表面ほどパーマが良くかかり、内側ほどかかりにくい。
この作用で起きている結果として
ご来店から1か月後の髪質を見るとよくわかります。
色落ちした髪、「表面だけが黄ばんでいて艶を失っている。」
街を歩いていてもよく見かけるのですが、表面だけが焼けている方多いですよね?
髪質も、ライフスタイルも含めて元々表面は焼けて色落ちしやすいのですが、加温機を使っているとその差はさらに広がりました。
パーマに関して言えば、表面だけがパーマ残ってしまってる方いますよね?
あの現象も、加温機によって起こりやすいです。
一番弱い表面の毛のところに促進作用を行っているわけですから、この結果は当然なわけです。
艶が命の表面を一番酷使している状態です。
で
美容師としてはどうコントロールしていくのか?
カラーのチェックの場合
表面の色の出方を見ます⇒後頭部の色を見ます⇒襟足の色を見ます。
加温機をしていると襟足がまだ暗い(表面は明るくなっている)ことが多いので
「襟足が明るくなるまで待ちます。」
襟足が明るくなるまで待ってる間、表面は無駄に傷んでいきます。
だから、そこを踏まえて「表面は後から塗る」ことがあります。
襟足を先に塗って明るくなりかけるまで待つ
そして表面を後から塗る
どうでしょう?明るさはそれなりに統一しますが・・・
カラーはある一定の放置時間を置くことによって完全発色を狙います。
酸化染毛料とはそういう仕組みで作られています。
放置時間の差でカラーの色の持ちが大きく変わってしまいます。
簡単に言えば「深く入らない!!」「浅漬け!!」「淡いブルージーンズ!!」そんな感覚です。
パーマも同じく
襟足がかかるまで待ちますから、表面はスパークしています。
表面優先したら襟足がゆるいこと多いはずです。
襟足が早く取れてしまってる方・・ それです!!
しかも、さらに残念なことに、頭皮に薬剤がついているとしたら、
頭皮への「薬剤浸透を促進」させていることになります。
つむじのあたりが激アツスパークです!!!
結論として
頭皮の持つ自熱・そのサロンの安定した空調!
だからこそbelog chez vousは空調に徹底的にこだわり、
二重壁を施し、どこの席でも同じ室内温度になるように設定されています!!
薬剤本来の力をシンプルに出させてあげること、それが一番時短になり髪に無駄な負担もかけずデザインも素敵に維持します。
これこそが全く無理がなく、電気代もいらず、染みることも、暑くなることもなく、時短にもなり、そして加温機の取り合い(お客様同士数が足りない場合)をすることもないのです。
美容師さんに一度聞いてみてください。
「どうしてそれを使うのですか???」
と、、
その美容師さんが
「薬剤の促進のためです!」
とお応えになっていたら
大正解!!!!
だからまずいじゃん!!!
私のつむじが〜〜〜!!!
と心の中で思ってください。
美容業界では賛否両論あるとは思いますが
お客様も快適!! 結果も良好!!
それが一番ですよね^^
是非ご参考に!
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ー プロフィール ー
1977年生まれ 喜早 純也 belog chez vous代表。
2008年よりbelog を設立。2013年にはbelog chez vousの名で拡張リニューアル。
代官山・恵比寿においてトップサロンとして牽引中。
撮影からサロンプロデュース、シャンプー&トリートメント製作、へカタログ出版、教育、美容師としてもコンテストなど数々の名誉を受賞し、あらゆるジャンルをマルチにこなす。サロンホームページ、こちらのホームページもすべて自己プロデュースで製作。
自分の声と自作のみで表現することに徹底し、お客様に「正直な生の声」として信頼をいただけることに努力しています。
技術では一人一人の髪質や骨格、ライフスタイルに合わせた独自のオートクチュールカットで、出会えた全てのお客様に満足と発見をお約束するスペシャルスタイリストです。
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